みなさんご機嫌いかがでしょうか? わたしはいつも通りの低空飛行でございます。突然くだらない文章が書きたくなったので、アルバムの解説を始めたいと思います。
初回は3枚目のアルバムの解説です。1枚目ではなく、なぜ3枚目からかというと、このアルバムが一番収録されている曲が少ないので、記事を書くには楽だと踏んだから……。
United Parts of Myself 作曲担当の赤城海溝が解説させていただきます。それでは、ゆるりと始めますよ!

このアルバムのコンセプトは言わずもがな「すきま時間に聴けるアルバム」です。それも生半可なすきま時間ではなく、多忙でまったく時間がないんだ!という人のためのアルバムでございます。
1曲1分、アルバム全曲で10分ですからね、アルバムのタイトル通り。これ以上のショートミュージックにしたら、配信サイトの審査に通らないでしょう、というレベル。
1分1秒を惜しむ人たちに、そもそも音楽が必要なのか?という疑問もわきますが……、必要だと思います! このアルバムは、音楽なんて聴かなくても生きていけるでしょ、というスタンスの方に対する警鐘です。
音楽を聴かないから心に余裕がなくなって、ギスギスした社会になるのです。忙しいから音楽が聴けない、ではなく、音楽を聴かないから、音楽を聴けなくなるほど忙しくなるのだ、ということです。
アルバム全曲10分を聴く時間もないぞ!という方でも1曲なら聴けるでしょう。なにせ1分ちょうどですからね。
1分じゃあカップラーメンも作れませんよ。カップラーメンを作っている間に3曲、ラーメンの種類によっては4、5曲も聴けます。食べている間も聴けば、かなりの曲数を聴けるのではないでしょうか。
それを聴いたからどうなるかというのは、前述の通り心に余裕がうまれます。ただし音楽の好みは人それぞれなので、その保証は出来かねます……。そこは免責事項ってことで許してください。わたしにはどうしようもない。
とにかく何度も聴いて、心の中で「この曲は良い曲だ!」と何度も唱えて自己暗示をかけ、わたしの曲を無理矢理にでも好きになってください。そしてファンになるのです。信者になるのです!
……それではアルバム内の曲をひとつひとつ解説をしていきます。
1曲目 「1min」
この曲は1枚目のアルバムに収録されている曲をアレンジしました。YouTubeでは「緊張しているときに聴く曲」としてアップロードしていますし、アルバムバージョンも「Awaken Your Talent」としてアップロードしています。
邦題と英題が全然違うじゃないか!というのはごもっともです。当時、海外で再生される回数の方が多かったこと、それゆえ曲のタイトルは英語で統一することにしたこと、アルバムタイトルに沿った題名にしなければならなかったことなどが大きな理由です。
アルバムを出すときに海外向けの題名と、日本向けの題名で分けることも出来たんですが、統一感が無くなる気がして、どちらも「Awaken Your Talent」でリリースしてしまいました。
話を戻しましょう。YouTubeではコメントが来るほどの人気曲(と言ってもわたしのチャンネル内での話で、だいたいの曲はコメントどころか再生もされない)です。そういう意味で思い入れのある曲です。
「1min」として生まれ変わった後も大好きで、わたし自身、何度も1曲リピートして聴いています。
2曲目 「2min」
イントロ部分に一番時間をかけました。なんかノイズ音をのせるってカッコいいじゃん!みたいなノリで作った曲です。結果的に邪悪な感じになってしまったような気がする。
イントロ以降はリズムでごまかすという感じです(嘘です!ごまかしてない!ちゃんと作ってる!)。
3曲目 「3min」
はちゃめちゃ気味のリズムにしたいと思って作った曲です。ただ1曲ずっとそんなリズムだと疲れるので、前半はおとなしく(本当におとなしいかどうかを決めるのはあなたです!)、後半で弾けるイメージです。
4曲目 「4min」
曲を作るのに疲れてきたとき、ふと感じたのは、聴き手も疲れてるんじゃないかな、ということでした。そこであえて(そう、あえて!)単調な曲にしました。
特に展開もないので、つまらないと感じる人はいると思います。でもこういう曲の方がBGMに向いているのかもしれません。特に作業中に聴くBGMとしては。
5曲目 「5min」
United Parts of Myselfの大ファン(いるの!?)なら気付いたことでしょう。
これはYouTubeでは「絶望に立ち向かうときに聴く曲」、2枚目のアルバムでは「Challenge Difficulties」のBメロ部分をアレンジしたものです! 2つの曲ともピアノ曲ですが、「5min」では怪しげにアレンジされています。
パーカッションを打ち込んだあと、どうすんべぇと思ったとき、「あっ、流用しよう!」とひらめいた曲です(それはひらめきと言えないだろう、というツッコミはなしでお願いします)。
6曲目 「6min」
今回のアルバムを作成するにあたって、最初に作った曲です(厳密に言えば後述の通り7曲目となります)。この曲を作ったせいで、アルバム全体の方向性が決定されてしまいました(別に後悔しているわけではない)。パーカーション先行、そのあとなんとなくメロディーという感じです。
正直なところ、2枚目のアルバム作成時、コードやメロディーでかなり悩んだので(ピアノ曲だから当たり前だけど)、3枚目はノリでいこうや!えいや!と作った曲です。でも個人的には好きな曲になりましたので、結果オーライです。
7曲目 「7min」
ストックしてあった曲を、無理矢理1分に収めた曲です。
ストック時はもっとゆっくりした曲で、フレーズも繰り返しがあったのですが、それらを削って、さらにBPMを上げて「7min」となりました(だからわたしはこの曲に違和感を感じる……)。
8曲目 「8min」
ロックな要素を入れたいと思っていたんですが、このアルバムでどうやってその要素を入れるか、虎視眈々とその機をうかがっていたのですが、この曲なら!ということで、曲後半に挿入しました。
必要だったかと問われれば、必ずしもそうではないと答えますが、そうしたかったんです!
9曲目 「9min」
はぁはぁ。あと2曲の解説、頑張ろう……。そもそも解説になっているのか? いやいや、気にせず継続しよう。
えっと、この曲もパーカッションを先に入れて、効果音的なものを入れて、それからメロディーを考えました。メロディーって言えるのか分からないですね。単調ですし、繰り返しですし。その方がBGMらしくて……ってさっきも書いたか!
10曲目 「10min」
この曲もUnited Parts of Myselfマニア(いるよね?ね?)なら分かるはず! 1枚目のアルバムに収録されている「The Bell of Mindfulness」のアレンジです。
あんな静かな曲がこんなことになってしまうなんて。自分で作っていて驚きました。ただオリジナルの悲しい感じ、切ない感じは残したつもりです(あくまで「つもり」です)。
アルバムを締めくくる曲として、この曲以外わたしにとっては選択肢がありませんでした。自己満足度の高い曲となりました。
さて、いかがだったでしょう。はたして解説になっているのか分かりませんが、少しは楽しんでいただけたでしょうか。え?楽しめなかった? それはこのアルバムを聴いてないからでしょ!
YouTubeでもいいし、ストリーミングサービスでもいいから、聴きながら読んでください! 何度も何度も! 再生再生、閲覧閲覧! そして心の中で「この曲は良い曲だ!」と何度も唱えて自己暗示をかけ……ってしつこい?
おしまい

で、実際どんな国で配信されているの? という疑問には、こちらの記事でご紹介しています。
