【プラグインの森】WAVES C4の基本的な使い方と活用法

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waves c4 マルチバンドコンプ コンプ コンプレッサー プラグイン 使い方 DTM DAW 作曲 編曲 ミックス マスタリング 独学 自宅 おすすめ 人気 簡単 入門 解説

特定のプラグインを解説していますが、考え方は他のプラグインにも共通しています。今回取り上げるプラグインをお持ちでない場合も、ぜひ参考にしてみてください。

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初心者DTMerから脱却を目指すなら、マルチバンドコンプレッサーを使いこなすことは必須科目と言えるでしょう。今回は代表的なマルチバンドコンプ、WAVES C4について徹底解説します!

  • WAVESプラグインの中でも定番のものをセレクトしたプラグインバンドル
  • H-Comp、C4、S1、Q10、L1、Doublerなど、42以上のプラグインを収録
  • プロダクション、ミキシング、マスタリングまで対応
WAVES ( ウェーブス ) / Gold Bundle ゴールド
目次

マルチバンドコンプとは?

前提として、コンプの役割は規定以上の音量のみを圧縮する(下げる)ことですが、マルチバンドコンプはその進化系とイメージすると分かりやすいかもしれません。

「マルチ」と付く通り、マルチバンドコンプはトラック全体ではなく、トラックの各帯域別物にコンプを掛けることが出来るプラグインのことを指します。ですから、帯域毎に調整するパラメーターが多く、初心者にとっては敬遠されがちなプラグインとも言えますね。

C4の活用法!EQとは何が違うの?

C4をはじめ、マルチバンドコンプは低音だけ圧縮、高音だけ圧縮、など多彩なフレーズや幅のある音域のトラックを一度に調整できる強みを持っていますが、その説明を聞くと「EQと同じなのでは?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、全くの別物です!

例えば、エレキギターのトラックの演奏途中で、ブリッジミュートのフレーズがあったとします。低音成分が増えてしまうブリッジミュートですが、その低音を抑える目的でEQ処理を行うと、他のフレーズに移った際にギターがペラペラになってしまう可能性があります。

その点マルチバンドコンプは、”低音成分が増えた場合にのみ”圧縮が行われるので、他フレーズ時に過度に低音を損なう事もなく、ギター本来の力を最大限に活かす事が出来るのです。

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もちろん、EQのみで完結させたいのであれば、フレーズ毎にトラックを分割したり、EQの各パラメーターにオートメーションをかけたりする方法もありますが、手間やCPUの負荷を考慮すると、マルチバンドコンプひとつで解決するのが賢い選択と言えるでしょう。

C4の使い方

いよいよ実践編です。

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C4はその名の通り4つのコンプレッサーが各帯域別にアサインされています。コンプレッサーの基本的な使い方さえ理解していれば、基本的にはこの帯域をお好みで設定するだけですので、そこまで難しくはありません。

それでは、各パラメーターを詳しく解説していきます。

Low-Mid-High

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C4において最も重要なパラメーターです。それぞれ上限の値を入力することで、4つコンプレッサーを掛ける帯域を指定する事ができます。パラメータとコンプレッサーの帯域は、次のような関係になっています。

パラメータの値
コンプレッサーの帯域(左から)
  • 【Low】=92
  • 【Mid】=1000
  • 【High】=4500
  • 下限値〜92Hz
  • 92〜1000Hz
  • 1000〜4500Hz
  • 4500〜上限値


数値を入力せず中央のスライダーを動かすことによって設定も可能です。

また、右側にある【Q】は、EQなどのQ幅(Q値)と同じで、値が高いほど帯域を対象範囲がピンポイントになります。

Thrsh

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圧縮を行う基準の値を決めるツマミです。値がマイナスになる(下にスライドする)程、音が圧縮されます。

Gain

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入力信号をブーストさせるツマミです。クリックしながら上下にマウスオーバーでも操作可能です。

Range

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圧縮比ではなく圧縮の最大値を決めるツマミです。マイナスの値になればなる程、圧縮できます。

Attk

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アタックタイムを決めるツマミです。値が小さい程のっぺりとして、大きい程アタック感が出ます。主にボーカルなどは低音をアタックタイム遅めでしっかりとつぶすと、すっきりする印象があります。

Rel

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リリースタイムを決めるツマミです。値が小さい程圧縮時間が短く、大きい程長い時間圧縮が行われます。気になる部分は遅めに設定すると良いでしょう。

Master

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各バンド(コンプレッサー)のパラメーターを同時に操作出来るツマミです。全体的に調整したい場合に活躍します。特にアタックが出過ぎてる場合など、個別に行うよりマスターで行った方が自然に解決できる場合も多いです。

S・Byp

S…ソロモード

指定の帯域のみを出力します。最終的な調整としてソロモードになっている事はごくまれで、主に調整時に各帯域や楽器のおいしい部分を探すときに重宝します。ソロにして各帯域ごとに丁寧に作業を進めるのはかなりおすすめです。

また、Midなどの音を抽出したい場合は、EQで行うとローパス・ハイパスと作業が必要になりますが、C4だとボタン一つで同様の処理が行えます。

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Byp…バイパスモード

指定のコンプレッサーを無効にします。例えば元音を出来るだけ損なわずに低音にコンプをかけたい場合は、それ以外をバイパスモードにしてあげると、普通のコンプよりも自然な仕上がりになります。

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トラブルシューティング

レシオのパラメーター見つからない。

C4にレシオのパラメーターはありません。その代わりのパラメーターがRangeであり、ゲインリダクションを設定するようなイメージで調整すると良いでしょう。

まとめ

C4をうまく活用できるようになれば、飛躍的にサウンドレベルが向上すると言っても過言ではありません。慣れてきたら、もっと多くのバンドを備えたマルチバンドコンプレッサーに挑戦してみてもいいかもしれませんね!

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