自分で作曲してみたい! ふいに浮かんだメロディを形にしたい。作った曲をCDにできたら……。そんなふうに思ったことはありませんか?
でも、作曲ってどうやってするの? 難しそう。何から手をつけたらいいかわからない。そもそも作っても演奏できないし……。次の瞬間には、そのようなお悩みで立ち止まってしまうのではないでしょうか。
せっかく生まれた夢をなかったことにしてしまうのはもったいない! あなたの頭の中で生まれたメロディを、ひとつの曲として形作ってみませんか?
この記事では、初心者でも取り掛かりやすい、ある作曲の方法をご紹介します。
楽器が弾けなくても、曲を作って演奏できる!?
『作曲』というと、どんなイメージがありますか? 経験豊富な音楽家がするもの、楽器を弾く傍で楽譜に書き入れている姿、音楽についてきちんと勉強した人でなければできない……。
果たしてそれがすべてでしょうか。これらのイメージは、決して間違ってはいません。しかし、そのように本格的なものだけが『作曲』なのでしょうか。
あなたは、何気なく浮かんだメロディを、鼻歌にして歌うことはありませんか? 何もなかったところからメロディが生まれ、『音』として表現されたのです。それだって、立派な作曲です。
そう考えると、肩肘張らずにできそうな気がしませんか?
しかし、そうして曲の断片が生まれたとしても、演奏するためには楽器が弾けないと……と心配されるかもしれませんが、楽器のスキルは必要ありません。
肩肘張らずにできて、楽器が弾けなくていい? 本当にそんなに簡単な作曲方法があるのでしょうか。
実は、あるんです。知っていますか? 作曲はパソコンでできるんです。しかも、作った曲をいろいろな楽器の音色で演奏させることができるのです!
難しい音楽理論を理解していなくても、楽器について知識がなくても大丈夫(もちろん、あるに越したことはありません)。
思いついたメロディやリズムを、パソコン上のソフトで『打ち込んで』、自分で演奏する代わりに、好きな楽器の音を選んで再生すれば、それはまぎれもなく『作曲』です。
パソコンを使った作曲と演奏の方法『DTM』とは?
パソコンを使った作曲を『DTM(ディーティーエム)』といいます。DTMとは、Desk Top Musicの略で、楽器を手にすることなく『机の上で』曲を作り、さらには演奏もさせてしまおうというものです。
ここで、DTMの生い立ちを簡単にご紹介します。1988年、日本の大手電子楽器メーカーであるRolandが、『ミュージくん』という製品を発売しました。この製品のサブタイトルに『DESK TOP MUSIC SYSTEM』と付けられていたのが、DTMという名前の由来です。
当時、DTP(Desk Top Publishing)という、印刷物の制作から印刷までをパソコン上で行う方法が注目を集めており、その言葉を文字って、DTMという言葉は作られました。
和製英語のため、DTMが通じるのは日本だけです。英語圏では、コンピュータミュージックなどの言葉が使われています。
DTMは『打ち込み音楽』とも呼ばれ、ソフトを使って曲の情報を入力し、演奏させます。楽器が演奏できなくても、作曲ができるのです。
さらに、生ギターや生ボーカルなどの録音もでき、録音や編集が簡単にできるというメリットもあります。
たとえばこんな曲が作れます
それでは、DTMで実際にどんな曲が作れるのかをご紹介します。こちらの動画をご覧ください。
このアルバムの曲はすべてDTMで制作し、演奏されています。しかも、使っているのは無料のソフト。さらに、パソコン以外の機器は使われていません。
パソコンひとつで、しかも無料でできるのなら、ちょっと試してみようかな、と思いませんか?
DTMを使って作曲しよう!
作曲をしてみたいけれど、その方法がわからない、楽器を演奏できない、そんなあなたのために、DTMという、パソコンを使った作曲と演奏の方法をご紹介しました。
次の記事から、初心者がDTMを使って曲を作る方法と、そのために必要な知識や情報、さらにはCDにする手順を、シリーズでわかりやすく解説します。
このブログを読めば、あなたの頭の中で生まれたメロディを、ひとつの曲として形作ることができるはずです!