AORという音楽のジャンルをご存知ですか?
1970年代から1980年代にかけて一大ブームとなり、今も人気の高い、“都会的でオシャレ”なAOR。
代表するアーティストと、その魅力を存分に堪能できる名曲をご紹介します。
AORとは?
AORとは音楽ジャンルのひとつで、Album-Oriented Rock(アルバム・オリエンテッド・ロック)、Adult-Oriented Rock(アダルト・オリエンテッド・ロック)の略語です。
Album-Oriented Rockは、アルバム全体としての完成度を重視するスタイル、Adult-Oriented Rockは「大人向けのロック」を指します。
日本では主に後者の意味で用いられ、この記事でもAdult-Oriented Rockとして親しまれたアーティストや楽曲についてご紹介します。
AORは1970年代から1980年代にかけ大流行し、「大人向けのロック」という表現の通り、落ち着いた、都会的でオシャレな雰囲気が特徴です。
ジャズやボサノバ、ブルースなど様々なジャンルが取り入れられ、曲調が幅広く、あなた好みの曲が見つかるはずです。
AORを代表するアーティストと楽曲をご紹介しますので、ぜひ聴いてみてください。
AORアーティストと代表曲
ボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)
AORを代表するアーティストいえば、アメリカのミュージシャンであるボズ・スキャッグスです。
今回ご紹介する2曲を含むアルバム『シルク・ディグリーズ』は全米2位を記録し、500万枚以上を売り上げる大ヒット作となりました。
ウィ・アー・オール・アローン(WE’RE ALL ALONE)
ロウダウン(Lowdown)
ボビー・コールドウェル(Bobby Caldwell)
ボビー・コールドウェルは、ボズ・スキャッグスと並び日本でも人気の高い、AORを代表するアメリカのミュージシャンです。
作曲家としても高く評価され、多くのアーティストに楽曲を提供しています。
スペシャル・トゥ・ミー(Special to Me)
風のシルエット(What You Won’t Do for Love)
シカゴ(Chicago)
アメリカのバンドであるシカゴは、ロックにブラスを取り入れた「ブラスロック」の先駆的存在として人気を博した後、1974年以降はAORアーティストとして活躍しています。
素直になれなくて(Hard To Say I’m Sorry)
愛ある別れ(If You Leave Me Now)
スティーリー・ダン(Steely Dan)
ロックデュオ、スティーリー・ダンもAORの代表です。
緻密なアレンジと厳選したミュージシャンの起用により、上質なポップ作品を送り出す完全主義者としても知られています。
ペグ(Peg)
リキの電話番号(Rikki Don’t Lose That Number)
トト(TOTO)
TOTOはデビュー当時からチャート上位にランクインし、ヒットを数多く生み出してきた、アメリカの人気バンドです。
先に紹介したボズ・スキャッグスのアルバム『シルク・ディグリーズ』にセッション・ミュージシャンとして参加したメンバーが、TOTOを結成しました。
アフリカ(Africa)
ロザーナ(Rosanna)
クリストファー・クロス(Christopher Geppert Cross)
アメリカのシンガーソングライター、クリストファー・クロス。
ハイトーンボイスが美しい、AORを代表するアーティストです。
セイリング(Sailing)
ニューヨーク・シティ・セレナーデ(Arthur’s Theme (Best That You Can Do))
おわりに
ほんの一部ですが、AORを代表するアーティストと、代表する曲をご紹介しました。
AORがどんなジャンルなのか、また、AORの魅力が少しでも伝わったでしょうか。
ぜひ様々な楽曲に触れ、AORの世界に浸ってみてくださいね。

