【簡単ヴォーカルレッスン】04.簡単な楽譜を読めるようになろう

前回は、歌の上達に欠かせない身体の仕組みについて説明しました。

今回は、楽譜について説明します。楽譜を読めるようになっておくと、一生役立ちます。楽譜は世界の共通言語です。世の中には、多くの楽譜や練習本など出ていますね。それらを読めるようになることは、レベルアップにつながります。

楽譜を読むことは上手なヴォーカリストの項目である「音程」はもちろん、「リズム感」を掴む練習にもとても必要なスキルです。重要な項目だけ取り出して説明しますので、ぜひここで楽譜をマスターして下さい。

目次

ドレミファソラシドが分かるようになろう

まずは、基本となるドレミが分かるようになりましょう。こちらの楽譜を見てください。

ト音記号 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

「ト音記号」というのは、左についている記号のことです。この記号が書いてある場合は、上の楽譜のようなドレミになります。ピアノの右手に当たる場合が多いですね。もちろんこのドレミ……は、上にも下にもずっと続いていきます。

ト音記号 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

 鍵盤(ピアノなど)があれば、ぜひ鍵盤で場所を確認してみましょう。

鍵盤 白鍵 黒鍵 ト音記号 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

ミファ、シドの間に黒い鍵盤がないのがポイントです。

ト音記号の他にも記号があるので覚えておきましょう。合唱の男声パートで使う記号で、ピアノの左手、バンドのベースで使用されています。

へ音記号 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

ト音記号と「ド」の位置が変わったのがおわかりでしょうか。この記号の違いは、音の高さの違いを表しています。同じ「ド」でも高さが違う「ド」を、記号を使って表しているのです。この楽譜に書かれている記号は「ヘ音記号」といいます。

ト音記号、へ音記号の両方を使って楽譜で表してみます。

ト音記号 ヘ音記号 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

このように、ト音記号、へ音記号で表すとパッと見てわかりにくくなってしまう音域を、お互いがカバーし合っているのです。

<Let’sTry!>
ト音記号、ヘ音記号の音が読めるようになろう

10問の問題を出します。どれだけ解けるかチャレンジしてみてください。

ト音記号 ヘ音記号 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

答えは最後に記載します。ト音記号、ヘ音記号に注意して解いてみて下さい。

♯(シャープ)や♭(フラット)の意味や表し方

次にもう少し進んで、シャープやフラット、そしてナチュラルについて学びましょう。まずは簡単に意味の確認をしましょう。

シャープ フラット ナチュラル 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

これらの記号はどうやって使われるのでしょうか。

シャープ フラット ナチュラル 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

前章の復習として音を確認すると、「ド レ ド レ ラ ラ」ですが、記号があるので「ド レ ド♯ レ ラ ラ♭」となります。この♯や♭は臨時的に使用する記号なので「臨時記号」と呼ばれます。注意するのは、その記号が適応される場所です。

シャープ フラット ナチュラル 臨時記号 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

このように、臨時で出てきた記号は、その一小節内だけ有効となります。それでは、一小節の中で音を変える時はどうすれば良いでしょうか。

シャープ フラット ナチュラル 臨時記号 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

さて、これで臨時記号として記号が出てきた場合の音符の読み方が分かりました。では次に「調号」として記号が出てきている時の対応の仕方です。調号とはト音記号やヘ音記号の横についている♯や♭のことです。次の楽譜を見て下さい。

シャープ フラット ナチュラル 調号 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

今までの説明でいくと、臨時記号があるので、楽譜の読み方としては「ファ ミ ソ ラ♭ ラ シ ファ ミ」ですが、ト音記号の横に♭記号が2つ付いているので、読み方が変わります。これが「調号(ちょうごう)」と呼ばれるものです。具体的に説明していきます。

シャープ フラット ナチュラル 調号 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

この楽譜の正しい音の読み方は「ファ ミ♭ ソ ラ♭ ラ シ♭ ファ ミ♭」となります。これが調号の役割です。臨時記号との違いはおわかりいただけたでしょうか。この♯や♭の記号は見落としやすいので注意して下さい。ではまとめとして、とても重要なことを説明します。

・臨時記号は、付けられたその高さの音だけ1小節間有効。例えば「ミ」の音に臨時記号が付いていても、音の高さが違う「ミ」の高さは変わらない。

・調号はその楽譜の全ての高さに有効。例えば「シ」に♭がついていたら、どの音の高さの「シ」でも全て「シ♭」になる。

<Let’sTry!>
調号や臨時記号がついた楽譜を読んでみよう

今までの復習として、楽譜の音符を読んでみましょう。1番はト音記号、2番はヘ音記号ですので注意して下さい。答えは最後に記載しておきます。

シャープ フラット ナチュラル 調号 臨時記号 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

臨時記号、調号の役割を確認しながら読んでいきましょう。

音符・休符の種類

音符・休符については、次回お伝えする「リズム」を学ぶ上で知っておかなくてはならないことです。歌の上手い魅力的なヴォーカリストの基準の項目「リズム感(グループ感)」を身につける前段階です。

実は、リズム感を良くすることは、音程を良くするより難しいことです。感覚だけでリズムを掴む前に、しっかり理論として覚えておきましょう。では、音符の種類とその長さについて説明します。

音符 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

これが基本の音符の種類です。単純に全音符なら4拍伸ばす、四分音符なら1拍伸ばす、というように読みます。音符は算数と同じで、それぞれの音符を足して別の音符と同じ長さにするという発想をして下さい。例えば次のように、全音符を他の音符で表すことができます。

音符 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

このように、算数と同じように足し算で拍の長さを考えます。楽譜は1小節間に何拍入るかが決まっているので、例えば4拍なら、4拍分の音符を1小節間に記入する必要があります。もちろん全音符以外の音符の計算も、同じように表すことができます。

音符 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

音符の他に「休符」があります。休符はその拍の長さだけ休むことになります。音符とセットで覚えておきましょう。

休符 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

<Let’sTry!>
音符と休符を使った足し算、引き算を解いてみよう

音符と休符を使った問題を出しますので解いてみて下さい。もし分からなくなったら、今までの内容を確認してみましょう。

問題(1)次の音符の計算をして、何拍になるか答えて下さい。

音符 休符 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

問題(2)次の休符の計算をして、何拍になるか答えて下さい。

音符 休符 楽譜 ボーカル ヴォーカル 歌がうまくなる 簡単 入門 基礎 練習法 自宅 独学

細かく説明すると、もっと様々な種類の音符、休符がありますが、今回は基本のものを紹介しました。次回の「リズム感」について説明する際に、別の種類についてもさらに詳しく触れていきます。少しずつ楽譜をマスターしていきましょう。

終わりに

今まで楽譜を読んだことがない方も、これを機に少しでも楽譜を読む習慣をつけましょう。今回説明したことをまとめておきます。

ト音記号ヘ音記号ではドレミ……の位置が違う。
・鍵盤のドレミ……の位置を覚える。ポイントはミファ、シドの間には黒い鍵盤がないこと。
シャープフラットは音を上げたり下げたりする。
臨時記号調号ではその効力が違うので、それぞれの役割を理解しておく。
音符休符には多くの種類があり、拍の長さを表している。
・特に音符や休符の長さはリズムの練習に必要なので理解しておく。

今回は理論の説明が多くなったので、1回読むだけでは全て理解するのは難しいと思います。焦らずじっくり理解していって下さい。

自分の好きなアーティストなどの楽譜を用意してみて、その楽譜を読む練習をしてみましょう。モチベーションが上がりますよ。そして鍵盤や楽器がある人はゆっくりで良いので演奏してみましょう。始めは音符の上にドレミ……と音名を書いても良いです。音符や、なんとなくでも鍵盤の位置が分かると、耳コピや音を確かめるのに役立ちます。

次回取り上げるリズムの話や耳のトレーニングでは、楽譜を読む必要があります。楽譜は何歳になってからでも読めるようになります。ぜひチャレンジしてみて下さい。

問題の答え

第1章
①ミ ②ラ ③ファ ④シ ⑤ソ ⑥ド ⑦ファ ⑧レ ⑨ソ ⑩ミ

第2章
①ソ ファ♯ ミ シ シ♭ ラ ソ ファ♯ ミ レ ソ
 ファ♯ ファ ミ レ♯ ミ レ ド レ ミ ファ♯ ソ ソ

②シ♭ ファ ミ♭ レ レ♭ ド シ♭ ラ ソ ファ シ♭
 ラ ラ♭ ソ ファ♯ ソ ファ ファ ソ ラ シ♭ ド シ♭

第3章
問題(1)
①4 ②2 ③1 ④1 ⑤0.5

問題(2)
①3 ②2 ③1 ④2 ⑤0.5

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