自分で作曲をしたら、ぜひ誰かに聞いてもらいましょう。友人? 家族? いいえ、届ける先は『世界』です。あなたの曲をシングルやアルバムの形にして、Apple MusicやSpotifyなどで、全世界に向けて配信する方法をご紹介します。
あなたの曲があの有名ストアに並ぶ!?
前回の記事では、DTMでの作曲に欠かせないDAWソフトを選ぶポイントと、初心者におすすめのソフトをご紹介しました。

そこからいきなり配信!?と驚かれたかと思いますが、ぜひこの段階で知っていただきたい理由があるのです。
インターネットやSNSの普及により、私たちは日々の思いや信念、自身のコンテンツを、以前よりずっと簡単に、世界に向けて発信できるようになりました。
音楽だって同じです。良いと思った曲やアーティストをシェアするだけでなく、自分で作った曲を全世界に公開できるようになりました。
今や、Apple MusicやSpotifyといった、超大手の音楽配信サイトで、個人が作った曲を配信できる時代です。
自分で作曲した曲を、シングルやアルバムの形にして、有名アーティストの曲と一緒にストアに並べることができるだなんて、すごいことだと思いませんか?
そうは言っても、自分で作った曲を配信するなんてピンとこない、CDにするなんて夢のまた夢……初心者だったら、そう思うのが普通です。
しかし、いつか配信できたら、CDにできたら、という可能性はモチベーションに繋がります。
挫折することなく曲を完成させてほしい、そんな願いから、今回の話題をこの『DTM超入門』シリーズの序盤にご紹介させていただくことにしました。
こんなものがあるんだな、と、気軽に読んでいただけたらと思います。
デジタル・ディストリビューターとは
DTMで曲を作ったら、音楽として聞けるように、『WAV』『MP3』といったお馴染みのファイルに書き出します。
そのファイルをもとに音楽配信サイトに登録するわけですが、世の中にはApple Music、Spotify、Amazon Prime Music、LINE MUSIC、AWA ……と、数多くのサイトが存在し、ひとつひとつ契約するのは大変です。
そこで助けになってくれるのが、デジタル・ディストリビューターという、登録を代行してくれる業者です。
デジタル・ディストリビューターを利用すると、一度にたくさんのストアで、曲を配信することができます。
たとえば、United Parts of Myselfのアルバムは、下記リンク先をご覧いただくとわかる通り、とても多くのサイトで配信されています。
\ 配信サイト一覧はこちら/
利用しているデジタル・ディストリビューターは『TuneCore』です。そこでこの記事では、TuneCoreを例にして、音楽配信とはどのようなものかを簡単にご紹介します。
音楽配信ってどういうもの? TuneCoreの場合
何ができるの?
まずはもちろんのことですが、多くの配信サイトを通じて、自分の曲を配信することができます。
TuneCoreの場合、その規模はなんと、世界185ヶ国以上。TuneCoreに楽曲を登録するだけで、地球の裏側の知らない誰かに、自分の曲を届けることができる準備が整うのです。
楽曲が配信されると、下の写真のようなアーティストページも作られます。

\アーティストページはこちら/
また、配信サイトを一覧で表示させてくれるので、リスナーがどの音楽配信サービスを利用していても、すぐに自分の楽曲に導くことができます。
\LinkCoreはこちら/
登録から配信にかかる日数は、最短2日です(配信までかなり日数のかかるディストリビューターもあります)。
必要なものは?
いたってシンプル、楽曲ファイルとジャケット画像、以上です。
ファイル形式は、楽曲ファイルは『WAV』、ジャケット画像は『JPG』または『PNG』です。サイズなどの詳細はヘルプセンターに明記されているので、迷うことはありません。
かかる費用は?
1リリースあたりで利用料が決まっており、アルバムかシングルか、また配信期間によって金額が異なります。配信期間を長く設定するほどお得です。
2022年1月現在のTuneCoreの利用料はこちらです(金額は税込)。
配信期間 | シングル | アルバム |
---|---|---|
1年間 | 1,551円 | 5,225円 |
2年間 | 2,915円 | 9,416円 |
3年間 | 4,169円 | 13,607円 |
収益は?
TuneCoreでは、手数料を除く100%を収益として受け取ることができます。曲が購入された場合はもちろん、ストリーミングで再生された場合も収益となります。
購入や再生の状況をレポートとして確認でき、一定の金額以上になると登録口座に出金することができます。
以上、TuneCoreのサービス内容を簡単にご紹介しました。
デジタル・ディストリビューターにはたくさんの業者があり、それぞれに特徴があります。お金をかけずにリリースしたい、すぐに配信してほしい、高音質の状態で登録したい……など、自分の目的に応じて選ぶと良いでしょう。
作曲するなら全世界配信を目指しましょう!
せっかくDTMで作曲するなら、全世界配信を目指しましょう。曲は、誰かに聞いてもらってこそ価値が生まれます。
世界のどこかで自分の曲が購入されたり、再生されたりするのは、言葉にできない感動体験です。ぜひあなたも、デジタル・ディストリビューターを利用して、世界デビューを果たしましょう!
