【ミックス&マスタリング入門】第1回 モニター環境を整える

DTMで作曲を始めたら、絶対に身につけておきたいのが、ミックスマスタリングのスキル。

どんなことをするの? 何が必要なの? ミックスとマスタリングを基礎から学べる【ミックス&マスタリング入門】の連載をスタートします!

ミックス マスタリング アンプシミュレーター CUBASE Pro 10 VST Amp Rack

はじめに

今回から、ミックス&マスタリングを初級者・中級者に向けて解説します。

Steinbergの定番DAWソフト「CUBASE Pro 10」を使って説明していきますが、ミックスやマスタリングの考え方はDAWによらないので、本連載をぜひ参考にしてみてください。

DAWソフトや関連製品が低価格になり、誰でも手軽に音楽制作を始めることができる現代においては、ミックスやマスタリングまでが作曲だと言っても過言ではありません。

初心者の方にはいろいろな知識や経験が必要となりますが、自分の作った音楽を多くの人に評価してもらうためには、ミックスやマスタリングは必須スキルです。

ミックスとマスタリングに必要なモニター環境

DAWソフト以外に必要なツールを確認して揃える

ミックスとマスタリングには、DAWソフトの他にも揃えておかなくてはいけない必要なツールがあります。

こちらで紹介する「オーディオインターフェイス」「スタジオモニター(スピーカー・ヘッドフォン)」は、クオリティーを意識したミックスやマスタリングでは、音を正確にモニタリングするために、確実に必要なものとなります。

作曲するだけであれば、上記した製品は代用品でも問題がありませんが、ミックス&マスタリングでは、音楽制作用のしっかりとした製品を使う必要があります。

チープなモニター環境は作品クオリティーにそのまま直結

なぜなら、ミックスにしてもマスタリングにしても、チープなオーディオインターフェイスとスタジオモニターでの作業は、作品クオリティーにそのまま直結するからです。

それだけでなく、時間をかけて作業を続けていっても、思い通りのクオリティーまで作品を高めていくことが難しいだけでなく、なかなか技術も向上しないものです。

そのような理由から、まずは今回の記事を参考に、各自で所有しているものを確認し、所有していなければ、ぜひ揃えてみてください。

オーディオインターフェイス編

PC内蔵の出力端子は音楽制作用に作られたものではない

ボーカルやギター録音をせず、ボーカロイドなどを使用してPC内だけで楽曲制作を完結させる方もいるかと思います。

そのようなスタイルの音楽制作をしている方たちは「録音はしないからオーディオインターフェイスは必要ない」と考えがちですが、果たして本当にそうなのでしょうか。

決して安い買い物ではありませんので、PC内蔵の出力端子にヘッドフォンや外部スピーカーを直接繋いで、ミックス作業を行っている方もいるかもしれません。

しかし、PC内蔵の出力端子は音楽制作用に作られたものではありませんので、ミックスやマスタリング作業に適しているとは言えません。

音の出口でもあるオーディオインターフェイス

音の入口としてのイメージの強いオーディオインターフェイスですが、内部のデジタル情報をアナログ情報として、モニターへ出力する音の出口のツールでもあります。

クオリティーの高いミックスやマスタリングは良い音で行うことが必須で、オーディオインターフェイスを経由した、モニター・スピーカーやヘッドフォンで音質を聴き比べると、PC内蔵の出力端子の音との違いは一目瞭然です。

もし音質の違いがわからないという方がいれば、オーディオインターフェイスの価格もピンからキリまでありますので、所有している製品を疑ってみても良いかもしれません。

スタジオモニター編

スタジオモニター・スピーカー

日本の住宅事情から、あまり大きな音を出すことができない人も多いため、機材の中で最も後回しにされてしまうのがスタジオモニター・スピーカーです。

ただしヘッドフォンのみの作業は、特に低域の確認をすることが非常に難しく、ベースの音量が大きくなりすぎてしまったり、キックが埋もれてしまったりする傾向があります。

また、ヘッドフォンのみの作業は、偏ったミックスとマスタリングを覚えることとなりますので注意が必要です。

最近はサイズが小さく、小さな音量でも低域から高域までバランス良く再生してくれる小型のスタジオモニター・スピーカーも多数発売されています。

小さくても良いので、チェック用にヘッドフォンとは別に、音楽制作用に開発されたモニター用のスピーカーは用意しておきましょう。

スタジオモニター・ヘッドフォン

昔から第一線で活躍しているエンジニアは、ヘッドフォンのみで作業を行うことはありませんが、自宅でのDAWソフトを使用したミックス作業での主役はヘッドフォンと言っても間違いないでしょう。

各メーカーから、ミックスやマスタリングでのモニタリングを意識した製品が多数発売されていることからもわかるように、DAW作業でのヘッドフォンはニーズがあります。

もしかすると、リスニング用のヘッドフォンでミックス作業を行っている方がいるかもしれませんが、ミックスとマスタリングを極めたい方は、音楽制作用のスタジオモニター・ヘッドフォンを購入することをおすすめします。

先に述べた通り、スタジオモニター・スピーカーを確認用に所有しておくことは、クオリティーにこだわったミックス&マスタリングでは必須となりますので、ヘッドフォンとは別に用意しておきましょう。

まとめ

今回は、DAWソフトの他に必要なツールである「オーディオインターフェイス」「スタジオモニター」についてご紹介しました。

しっかりとしたオーディオインターフェイスとモニター関連製品を一通り揃えたら、リファレンス曲を再生して、耳を慣らすと同時に耳を鍛えていきましょう。

次回はミックスとマスタリングで特に重要なプラグインエフェクトについてご紹介します。