楽器にまつわる面白雑学【Column14】

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楽器を見たり練習したりしていると、その楽器の歴史や起源が気になってしまうことはありませんか? 普段何気なく接している楽器ですが、現在の見た目になるまで、さまざまな歴史を乗り越えてきました。楽器に関する歴史や雑学を知ると、自分の練習している楽器ならいっそう愛着が湧いてくるものです。

今回は、誰でも知っている有名な楽器に関する、おもしろい雑学を3つ紹介します。

目次

ピアノの鍵盤の配色

現代主に用いられているピアノの鍵盤は、白い鍵盤を中心に、#や♭などの調合が付いている音のみ黒い鍵盤で製作されています。しかし、ピアノ以前に用いられていたチェンバロなどの鍵盤楽器の中には、現代の鍵盤と配色が真逆になっているものがあります。

鍵盤の配色が真逆だった理由については諸説あります。かつて鍵盤の白い部分は、象牙が使わていたと言われています。これはバロック音楽の時代の話です。

象牙が高価だったため、面積が狭い#や♭などの調合が付いている音のみに使用していたという説があります。

また、黒い鍵盤の方が女性の白い指が際立つので、面積の広い部分を黒鍵にしていたとも考えられています。さらに、時代が変わるとともに楽器はインテリアとしての役割も持つようになったので、見た目を豪華にするために、配色を真逆に変えていったという説もあります。

カスタネットが赤と青の2色である理由

手で叩くだけで簡単に音を奏でられる打楽器、カスタネット。幼稚園や小学校で使ったことがある人も多いのではないでしょうか。音を奏でるために筋力や高度な技術を必要としないため、小さな子供でも使える楽器です。

カスタネットといえば、赤と青の2色で構成されているイメージが強いですね。赤と青の2色以外で作られているカスタネットを見たことがある人の方が少ないでしょう。

そんなカスタネット、実はかつては青一色と赤一色の2種類が使用されていました。青色は男子用、赤色は女子用と性別で色分けをして使用していたのです。しかし男女で色分けをして使用すると不便なことが多く、いつの間にか男女に関係なく使用できる、赤と青の2色を用いたカスタネットが使用されるようになりました。

ホルンの全長は3.7m

金管楽器の一種、ホルンは、角笛から発達し、現在の長い管を円形に巻いた形に変化しました。現代のホルンには3~4個のヴァルブが付いていて、ヴァルブを操作して音階を奏でていますが、かつて用いられていたホルンにはヴァルブがありませんでした

現代も唇を震わせるバズィングで音を奏でているのですが、ヴァルブが付いていなかった頃のホルンは、唇の振動の変化のみで出せる自然倍音と、ベルの中の右手の操作で変化する音を組み合わせて音階を奏でていました。

そんなホルンは、円形に巻かれている状態だとわかりづらいのですが、なんと全長約3.7mもあるのです。

おわりに

今回は3つに厳選して楽器の雑学をご紹介しました。ピアノやカスタネットは、誰もが目にしたことがある楽器です。何気なく弾いたり、聴いたりしている楽器が現代の形で使用されるようになるまでには、長い歴史があったのですね。

もし自分が練習している楽器があれば、その楽器の歴史や構造について調べてみることをおすすめします。楽器について知れば知るほど、より長い時間、楽器を練習したくなるものですよ。

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