ベテランDTMerに聞いた!初心者向けの作曲方法

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自分で作曲してみたいけれど、どうすればいいかわからない……。


独学で作曲してみたけれど、もっと良い方法はないかな?


そんな迷える作曲初心者のために、様々な方面で活躍するミュージシャンから、作曲の方法コツを紹介していただきます。


今回はベテランDTMerに、DTMでの作曲について聞いてみました!

目次

はじめに

多くの人に評価してもらうための『カッコイイ曲』を作るためには、いろいろな音楽の知識や経験が必要となりますが、DAWの操作に慣れてしまえば、曲自体は簡単に作ることができる時代です。


ここではDTM初心者の方に向けて、リファレンス曲を用いたDTM作曲法について紹介したいと思います。

DTMにおける作曲とは

DTMでは、どこまでを作曲というのでしょうか?


一般的には鼻歌であったり、ギターやピアノの弾き語りで作った曲も作曲と呼びますが、DTMの世界では、ドラム、ベース、ギター、ピアノ、シンセなどの編曲も込みで作曲と言われています。


自分の曲をインターネットで公開する人は増えており、しっかりとした作品レベルであれば高評価を得られます。


音楽サイトや動画サイトに曲を公開した際、多くの人に評価されたいのであれば、作曲・編曲にプラスして、ミックスマスタリングの知識と技術が必要となります。


そのため、作曲、編曲、レコーディング、ミックス、マスタリングまでの作業がDTMでの作曲と言えます。

リファレンス曲を用いた作曲法

初心者の場合は、DAWを購入して起動してはみたものの「何から始めればよいのかわからない」というのが普通です。


その場合は、市販されている曲を聴いて「こんな曲を作りたい」といったようなものがあると思いますので、その曲をリファレンスにして、ソフトの使い方を覚えながら作曲をしていきましょう。

コードトラックの作成

まずはリファレンス曲のコードを分析して、トラックに白玉(全音符や二分音符の俗称)でコードを入力していきます。


市販されている曲だと、ネット上でもコード譜はたくさんありますので、それを見てコードを入力していけば良いでしょう。

ドラムトラックの作成

コードトラックを再生しているだけでは、聴いていても雰囲気が出ませんので、ドラムのトラックを作成します。


トラック作成には、ソフトに付属しているループ音源か、ドラムのソフト音源に付属しているパターンを使って作成していきます。


リファレンス曲に近いドラムパターンを選択して並べていけば、ドラムトラックの出来上がりです。

ベースのトラックの作成

ここまでで出来上がっている白玉コードとドラムを一緒に再生すると、かなり曲としての雰囲気が出てきます。


次にMIDI音源を使用してベーストラックを作成します。


後にキー調整なども行いますので、オーディオループを使用するよりも、MIDI音源のほうが勝手がよいです。


自分で演奏できる人は、MIDIキーボードでリアルタイム入力をして、修正していく方が早いです。


自分で演奏できない人は、DAWに付属するベースのパターン(MIDI)を並べて行き、コード進行に合わせてMIDIデータを調整していきます。

コード楽器のトラック作成

白玉コード、ドラム、ベースで曲としての形ができてきましたが、ここからはギター、キーボード、シンセなどのコード楽器のトラックを作成していきます。


リファレンス曲の構成楽器を分析して、基本的にはベーストラックの作成と同様に、リアルタイムでMIDIキーボードで打ち込みをして修正していく方法と、付属するパターンを並べていき、コード進行に合わせてMIDIデータを修正していく方法があります。


ギターを演奏できる人は、自分の演奏をレコーディングしていきます。

メロディー作り

メロディーに関しては、思い浮かんだ時点で作っていきましょう。


白玉のコード進行のみの再生で浮かぶ人もいれば、コード楽器まですべて入れてから浮かぶ人もいます。


主な入力方法として、自分で思い浮かんだメロディーを歌って録音する方法と、MIDIキーボードでメロディーを演奏して入力する方法がありますが、どちらでも好きな方法で良いです。

ボーカルのレコーディング

ループや打ち込みを中心とする音楽作成では必要ありませんが、自分で歌ったり、ギターなどの楽器を演奏する人はDAWにレコーディングをします。


所有していなくても、パソコンの内臓マイクでレコーディング自体はできますが、高音質の作品のためにはオーディオインターフェイスマイクは必須となります。


特に自分で歌っている方は、ピッチタイミングは付属ソフトで修正することができますが、サウンドに関しては低品質のカラオケ用のマイクや、スマホやパソコンに内臓しているマイクでの録音だと限界があります。


現在は高音質のマイクもそれほど高額ではなくなりましたので、クオリティーにこだわるのであれば、しっかりとしたマイクを所有しておきましょう。

ボーカロイドなどの音声合成ソフト

自分では歌わない方のなかには『歌もの』の楽曲を作りたいという方も多いのではないでしょうか。


初心者DTMerの曲を歌ってくれる、実力のあるボーカルを見つけるのは大変だと思いますので、その場合はボーカロイドなどの音声合成ソフトを使いましょう。


ボーカロイドに関して言えば、現在バージョン5で、技術は必要となりますが、かなりのクオリティーで歌ってくれます。


上手い人がボーカロイドで作ったボーカルトラックだと、『ボーカロイド』と言わなければ、本物の人間が歌っているのではないか?と間違えるくらいのレベルまで到達しています。


レコーディング知識のない、少し上手なくらいのボーカルにお願いするくらいであれば、音声合成ソフトのほうが満足のいく結果が出ます。


もちろん生のボーカルではありませんので、レコーディング用のマイクは必要ありません

まとめ

ここではDTMでの音楽作成について書きましたが、カッコイイ曲は上記のことに加えて、ミックス&マスタリングがしっかりとしているものです。


昔で言う作曲家、編曲家、ミキシングエンジニア、マスタリングエンジニアなどを、ひとりですべて行うのが現代のDTM作曲です。


これだけDAWやDTMの機材が低価格になり、誰でも手軽に音楽作成を始めることができる現代においては、ミックスやマスタリングまでが作曲だと言っても過言ではありません。


今回ご紹介した内容を、一度にすべて出来るようになる必要はありません。


本文中に出てきた用語などを調べながら、焦らず段階を踏んで、ぜひ『カッコイイ』曲作りに挑戦してみてください!

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