自分で作曲してみたいけれど、どうすればいいかわからない……。
独学で作曲してみたけれど、もっと良い方法はないかな?
そんな迷える作曲初心者のために、様々な方面で活躍するミュージシャンから、作曲の方法やコツを紹介していただきます。
今回はシンガーソングライターに、ギターの弾き語りにおける作曲のヒントとアイディアについて聞いてみました!
鼻歌+コード進行で曲の概要を作る
気持ちの良いコード進行を見つける
アコースティックギター(アコギ)で作曲をする場合、最初のステップは『気持ちの良いコード進行を見つけつつ、鼻歌を乗せる』ことです。
コード進行が先か、鼻歌が先か、はたまた同時進行か、それはどれでもかまいません。
やりやすい方法を選んでください。
たとえば、アコギで「G⇒D⇒C⇒D」などと繰り返しながら、なにげなく鼻歌を歌っていると、だんだんとそれらしいものができてきます。
これを膨らませていけば、立派な曲の出来上がりです。
コード進行はどう作る?
ここで、「コード進行ってどうやって作るの?」 「コード進行が上手く作れない!」などの悩みが出てくるかもしれません。
頭の中には何かが鳴っているのに、そのコードがわからない……なんていう状況は、とてももどかしいものですね。
そんな場合に試してもらいたいのが、コードのルート音だけを弾くという方法です。
たとえばCは「ド」「ミ」「ソ」の和音ですから、ルートの音は「ド」です。Dのルートは「レ」、Eは「ミ」……、Bは「シ」と続いていきます。
コード進行を探る際に「ドドドド」と弾きながら、次のコードはそれよりも低い音が欲しいのか、高い音が欲しいのか考えましょう。
次のコードはもっと高い音かな、と思ったら、「レレレレ」など、試しにハイフレットを押さえてみる。
ちょっと違うな……と思ったら、さらにハイフレットに移動してみます。
上記を繰り返していくと、「ドドドド」⇒「レレレレ」⇒「ソソソソ」⇒「シシシシ」など、グッとくる流れが見えてくるはずです。
この例だと、コード進行はC⇒D⇒G⇒Bです。
今度は、それらのコードをメジャー、マイナーと変化させてみて、詳細を探っていきます。
「ちょっと都会的な雰囲気を出したいな」なんて場合には、セブンスコードを試すのもおすすめです。
ピンとくるものがあれば、ひとまずコード進行は完成です。
さて、コード進行を探っている最中、あなたの頭の中にはメロディが生まれ、それが鼻歌となって出てきてはいませんか?
それがあれば、作曲の基礎は出来上がりです。
これを繰り返していくことで、オリジナル曲は完成します。
曲を考えるときにしておきたいこと
ここで注意点が一つ。
ざっくりでも曲ができたら、必ず記録をとるクセをつけましょう。
内容は、コード進行のメモ書きと、スマホでの録音で十分です。
これがあれば、「この前なんだかすごく良いもの思いついたのに、思い出せない……」などという悲しい事態を防ぐ事ができます。
Aメロ、Bメロ、サビを考える
構成の考え方
コード進行と、ざっくりとしたメロディができたら、今度はそれを膨らませていきます。
そこで役立つのが「Aメロ」「Bメロ」「サビ」という考え方です。
必ずこのルールを守らなくてはならないわけではありませんが、意識しておくと作曲するのが楽になります。
日本の歌では「Aメロ」×2 ⇒「Bメロ」⇒「サビ」⇒「間奏」⇒「Aメロ」……といった構成になっている事がほとんどです。
曲の入り口である「Aメロ」でグッと心をつかんで、「Bメロ」でちょっとクールダウンして、「サビ」でドカンと盛り上げるといった具合です。
先ほどあなたが鼻歌で作ったメロディが曲の「サビ」であるならば、そこへつなげるための「Aメロ」と「Bメロ」を作りましょう。
それらを順番に並べれば、1曲完成です。
Aメロ、Bメロを考えるヒント
ここで「Aメロ」「Bメロ」を考えるためのヒントについて触れておきます。
一般的な曲調であれば、「Aメロ」「Bメロ」「サビ」で出てくるコードは似たものとなります。
「サビ」として考えたコード進行の順番を並べかえてみたり、ちょっとだけ違うコードを足したり引いたり、といったことを試していると、それらしいものができます。
メロディに歌詞を重ねていく
歌詞を作る
曲が出来上がったら、歌詞を作りましょう。
アコギと言えば弾き語りですし、弾き語るには歌が欠かせません。
そうとはいえ、これがなかなか大変な作業です。
歌詞を作る際、妙な照れが出てしまうといったことは、誰もが通る道です。
しかし、照れていても歌詞は出来上がりません。
思い切って、愛する切なさを語ってみたり、政治や社会を批判してみたり、とにかく歌詞を生み出しましょう。
まずは作詞に慣れる事が重要です。慣れてくると、照れは感じなくなります。
また、本当に伝えたい事や、歌詞にしたいことも冷静に見えてくるはずです。
仲間がいるなら
もしあなたが誰かと音楽活動をしているのであれば、一緒に歌詞を考えるというのも楽しい作業です。
ギターを弾きながら、「それは歌いにくい!」だとか「○○という単語は絶対に入れたい!」など、一人とはまた違った歌詞が生まれます。
あると便利なアイテム
録音してみよう
曲も歌詞もできたからには、良い音で録音したいですね。
本格的に録音するためには、録音用のスタジオに入り、しっかりとマイクを立てて行う、といった作業が必要になりますが、初心者であれば、そこまでする必要はないでしょう。
じゃあ、どうやって録音するの?というと、こんな便利なアイテムがあります。
スマホにつなげるオーディオミキサーです。
録音機材のご紹介
たとえばROLAND社にはGO:MIXERという商品があります。
マイク、ギター、キーボード、ドラムマシンなどをスマホにつなげられるという優れものです。
簡易的なマイク+スタンドと、アコギ用ピックアップがあれば(エレアコであれば不要)、驚くほどの音質で録音する事ができます。
ミキサーですから、ボーカルとギターの音量調整も可能です。
もちろんスタジオでの録音にはかないませんが、デモテープとしては充分すぎる音質です。
録音しつつ、スマホで録画もしておけば、配信だってすぐにできます。
普段の作曲時にもミキサーは大活躍します。
手間をかけずに高音質で録音できるので、メモ代わりの録音もしっかりとしたものになります。
それらが大名曲の素になるかもしれません。
まとめ
アコギを使って作曲する方法についてご紹介してきましたが、疑問は解消しましたか?
ポイントは「コードを鳴らしながら鼻歌でメロディをつける」ことです。
最初は思うようにいかず、もどかしい思いをするこもあるはずですが、続けていればだんだんとコツがつかめてきます。
行き詰まったと感じたら、普段使わないコードを織り交ぜてみるのもおすすめです。
思わぬコード進行から思わぬメロディが引き出される、といったことはよくある話です。
素敵な曲を生み出してください。
名曲を見失わないように、コード進行の記録と録音はお忘れなく!